ディズニーの世界へ入り込んだような気分に! 県美で開催中

 一般公開されていない米国「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」の貴重な資料が展示される「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展~ミッキーマウスから続く、未来への物語~」が6月16日(日)まで、福岡県立美術館(福岡市中央区)で開催されています。ディズニーランドが好きで、学生時代によく通ったわたくし。期待感いっぱいに行ってきました!

©Disney

 「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」は、米・カルフォルニア州に1970年に創設された、ウォルト・ディズニーとカンパニーに関する資料の収集、保存、資料調査を行う場所です。ウォルト・ディズニーの描いた原画はもちろん、映像資料や400万点を超える写真、ディズニー映画の衣装や小道具などを5棟以上の倉庫で保管しています。本展は、一般公開されていないこの場所に、まるで入り込んだかのような体験ができます。

 今回は日本初公開を含む約420点が展示され、撮影が可能なコーナーも用意されました。巡回展として各地で不定期開催されている展覧会ですが、福岡会場ではスペシャルコンテンツも用意されているといいます。

アーキビストのリックさん

 入り口に用意された展覧会の看板の前で写真撮影し、いざ会場へ。内覧会では、アーカイブスで収集&展示アーキビスト(永久保存価値のある情報を査定、収集、整理、保存、管理し、閲覧できるよう整える専門職)を務めるリック・ロレンツさんが案内してくれました。

 入ってすぐに待っていたのはショーケースに飾られた数々のミッキーマウス。2018年でスクリーンデビュー90周年を迎えたミッキーマウスの歴史をたどれます。4つのショーケースに少しずつ表情の違うミッキーマウスが飾られていますが、これは左から25、50、75、80周年の時に作られたアニバーサリーミッキー。本国のアーカイブスではロビーに同じようなショーケースがあるそうです。

腕時計の説明をしてくれるリックさん

 この中にミッキーマウスデザインの腕時計が飾られていたのですが、製作した会社は一時、大恐慌のあおりも受けて倒産しそうな時期があったのを、この腕時計を作り、その危機を乗り越えたという逸話があるそうです。

本国のドアを模しています

 続いてのコーナーに行くドアにも工夫が施されていて、本国のアーカイブスの扉を模したものになっています。リックさんは「毎日僕はこのドアを通っているんだよ。いいだろう?」と得意顔。

 ディズニーのアニメーターが実際に使用しているデスクなども飾られていて、ここで名作が生み出されているんだなあと感激もひとしおです。

アニメーターのデスク。デッサンの参考にフィギュアなども置かれています

 ウォルト・ディズニー本人が所有していたグッズなども飾られていました。ディズニーランドの従業員バッジがあったのですが、ナンバーはもちろん「1」。産みの親ですからね!

チュールが重ねられた「美女と野獣」のドレス。スワロフスキーも縫い付けてあります

 思わずテンションが上がったのが、衣装展示の数々。ディズニーというとアニメーションのイメージが強いのですが、すてきな実写映画もたくさんありますよね。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの衣装や、「美女と野獣」の衣装、「アリス・イン・ワンダーランド」「プリティ・ウーマン」などの、きらびやかな衣装がずらりと並ぶ光景に、思わず感嘆のため息が出てしまいました。

模様も一つ一つ手縫いだとか

 「衣装は本当に細かなところまで作り込まれているんですよ」とリックさん。実際にドレスをめくって見せてくれたのですが、何枚もの薄いチュールを重ねてボリュームをたっぷりと出したドレスや、スワロフスキーを一粒ずつ縫い付けたキラキラのドレス。ファンタジーの世界が実物として目の前に現れていることに感動を覚えます。

展示されているのは革の帽子

 「パイレーツ」でジャック・スパロウを演じたジョニー・デップに関する秘話をリックさんが披露してくれました。「ジャックの帽子は実は2つ作られたんです。一つは革製で、もう一つはゴム製。最初は革の帽子だけだったんですが、何度スタッフが『やめて!』と言っても、彼は革製の帽子を水に投げてしまうんです。困り果てたスタッフがそれなら思う存分水に投げてもいいようにと、ゴムで同じものを作りますと言って2つ目を作ったんですよ」。何とも彼らしい?エピソードに笑ってしまいました。

墓石に書かれた名前は実はこれを作った技術者たちの名前だとか!

 会場にはディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」の幽霊たちも“来場”していました。アトラクションの最後でゲストを待ち構える「ヒッチハイクゴースト」たちが3体、たたずんでいました。明るいところで見るとなんとも愛嬌(あいきょう)のある顔で、ちっとも怖くないのに、薄ぼんやりと浮かび上がると不気味に見えるのが、技術を感じさせます。

 リックさんが「私はこのドレスが大好き」と言うのがアニメーション映画「101匹わんちゃん」の実写版「102」で悪役クルエラが着ていた通称「ドラゴン・ドレス」。

映像に残ることはなくてもここまで作り込まれているのです

 着物のようなデザインが特徴的ですが、注目すべきはその刺繍(ししゅう)です。体の前面にデザインされたドラゴンの刺繍も見事ですが、背面はなんとその尻尾が裾に至るまでびっしりと刺繍されています。背面は、撮影では一切映らないと分かっていた上で、衣装チームが縫い上げた渾身のドラゴンだそうで、「制作チームの魂を感じるところが本当に大好きなんだ」と言っていました。

 残念ながら一般の展示時は背面は見ることができないそうなので、写真でそのすごさを少しでもお伝えできればと思います。

実際のアーカイブスも7人の小人が屋根を支えています。これは建物の入り口を再現した縮小版

 衣装はすべて撮影可能。ぜひ撮影してみてください。衣装や小道具から映画の息遣いが聞こえてくるかのような展示になっていますよ。

3Dホログラムのミッキー

 そして福岡会場で初のお披露目「3Dホログラム『ミッキーと魔法の部屋』」も必見です。ウォルト・ディズニーが使用していたスクラップブックからインスピレーションを得て作成された映像は、動画も写真も撮影可能。未来的な新しいコンテンツでも躍動するミッキーマウスの無限の可能性を見せてくれます。

ウォルト・ディズニーの部屋も再現されています

 本展は、オリジナルグッズも豊富に展開され、約100種類が用意されています。私自身、展覧会でディズニーの魔法にかかったかのようになり、気づけば両手にたくさんのグッズを抱えていました。グッズは入場しなくても購入可能なので、気軽に立ち寄ってみてください。

ぬいぐるみ特別ボックス入り5種セット(税込み9,720円) ©Disney

 

 
日時:~6月16日(日) 10:00~18:00(入場は閉館の30分前)
 ※5月25日(土)は20:00まで
場所:福岡県立美術館(福岡市中央区天神5-2-1)
料金:一般1,500円、高大生1,200円、4歳~中学生800円、3歳以下無料
問い合わせ:福岡県立美術館
電話:092-715-3551

※情報は2019.4.26時点のものです

福岡県立美術館

住所福岡市中央区天神5-2-1(須崎公園内)
TEL092-715-3551
FAX092-715-3552
URL

やはた

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