究極の食育?!我が家を襲った伊勢海老パニック!

 『ブタがいた教室』という映画を、観たことはありますか?小学生が1年間ブタを育てて、食べるという、実際に行われた命の授業がもとになっています。子供達は、命の尊さと食べ物の大切さを実感するのですが、実際に目の前で、屠殺(とさつ)するのは大変だったことでしょう。我が家でも、そんな食育の難しさを実感する出来事がありました。

iStock.com/LazingBee

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 皆さんは、自宅で魚を捌く時、子供にその様子を見せますか?そもそも、スーパーで3枚おろしにされた魚しか買わないというご家庭も多いですよね。我が家は、なるべく子供達に調理の様子を見せたり、食事中に「今日のオカズは、こうやって作ったんだよ」と、話して聞かせたりするのですが、まだ魚を捌いたところはもちろん、生きたままの食材を調理するところを、見せたことがありませんでした。

 今年の夏、家族で海へ遊びに行った帰り道、漁村の鮮魚店に立ち寄りました。水槽には、大きな伊勢海老が泳いでいます。生き物大好きな娘は、水槽にへばりついて、伊勢海老の様子を観察しています。

 「今朝、届いたばかりの伊勢海老だよ。昨日まで海にいた生きの良いやつだから、お刺身で食べるといいよ」

 伊勢海老のお刺身なんて、素人ができるのでしょうか。鮮魚店のおばちゃんに、捌き方を聞いてみます。

 「簡単だよ!まず包丁で頭を落とすでしょ。胴体の方を手にとって、蛇腹になった腹の左右を、調理バサミでチョキチョキと切るの。腹の皮をとって、背の殻から身を外せば出来上がりだよ。簡単簡単!」

 簡単と連呼されると、素人でもやれる気がします。伊勢海老2尾を頼むと、おばちゃんは水槽に手を突っ込み、油紙に包んでくれました。クーラーボックスに、大量の氷と伊勢海老を入れて、持ち帰りました。娘は「わー!大きな海老、かってくれたの?嬉しいな」と喜んでいます。このとき、私は「伊勢海老を買ってくれた」と思っていたのですが、娘は「飼ってくれた」という意味で話していたことに、気づいていませんでした。

 さて帰宅して、クーラーボックスに入れておいた伊勢海老を取り出すと、動きは緩慢ですが、もちろん生きています。娘が「大きい海老だねぇ!すごい!それどうするの?(意味:どうやって飼うの?)」と尋ねました。

 「今夜の夕ごはんだよ。伊勢海老っていうの。大きいでしょ。お刺身も美味しいし、頭でお出汁をとって雑炊にしてもいいかなぁ」と答えると、サッと娘の顔色が変わりました。

 「え…生きているのに食べるの?」

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