脱・赤字生活をFPが指南 貯金の切り崩しを防ぐ家計管理とは

  • 2019.4.18

 こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの内山貴博です。今回は引っ越しで家計が圧迫され、追い詰められている20代独身女性からの相談です。毎月ギリギリの家計で貯金を切り崩さないといけないような生活が続いているそうです。そんな赤字生活からの脱出方法について考えてみました。

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 《相談内容》
 「毎月の家計がギリギリ(若干アウト)です。3月に仕事の関係で引っ越して実質2万円の負担増になりました。そのため毎月の財形貯蓄もやめ、そろそろ貯金を切り崩していかなくては・・・というくらいに追い詰められています。ボーナスは月々の給与では払えないもの、買えないものに充てています。このギリギリ家計からの脱出方法を教えていただきたいです」(20代独身、1人暮らし)

出典:iStock.com/JackF

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 「若干アウト」となると、急を要します。貯蓄を取り崩しながら生活をしていくと、いずれその貯蓄も底をつき、お金を借りなければ生活できない状況となり、借りたお金の返済のためにまたお金を借りる・・・という負のスパイラルに陥ってしまいます。

 大量出血となり瀕死(ひんし)状態にならないためにも、早めに止血しておきたいところです。では、どのような応急処置があるでしょうか。

1)保険は最小限に 厳しい場合は解約も

 入院した場合や万が一に備えて何らかの保険に入っている可能性があります。付き合いで断ることができず、「月数千円程度だから、まあいいや」と加入している保険もあるのでは?
 これらは最小限に減らしましょう。また、家計がどうしても厳しいようなら、全て解約することも視野に入れましょう。

 もちろん、いざというときのための保険ですので、今後も継続できるに越したことはありません。ただし、将来の入院やがんなどに備えるよりも、今の生活を改善する方が圧倒的に優先順位は高いのです。背に腹は代えられません。保険は何かあった場合に役立つ商品ですが、その状況に陥るかどうかは不確定です。

 特に20代の場合は確率的にも保険の出番は低いです。不確定事項に目を向けるより、このままでは貯蓄がどんどん減ってしまうという状況を重視してください。
30代となり、給料がアップし、もう少し余裕ができてから複数の保険に入り直しても決して遅くありません。

2)通信費を見直しましょう

 毎月の支出で一定の割合を占めるのが通信費です。目まぐるしくインターネットや携帯(スマホ)の環境は変わっており、料金プランもより最適なものがあるかもしれません。
 自宅のインターネットを無線Wi-Fi契約にし、それを持ち歩けばスマホは常にWi-Fiに接続できます。低料金プランや格安スマホでも少し工夫することで十分満足いきそうです。
 ここは一度、携帯やネット各社の情報を仕入れ、コストダウンを図ってください。

 それから月額数百円程度、使っていないアプリの会費などは払っていませんか? 銀行通帳やクレジットカードの利用明細などじっくり見て、不要と思えるものはどんどん見直してください。

3)交際費や美容・衣服関連の支出もチェックを

 20代女性に多いのが友人との食事やカフェなどの支出です。交友関係を維持する上でこのような時間は重要ですが、回数を減らすといった取り組みは有効だと思います。
 1カ月あたりいくら交際費に使っているか、家計簿を付けていなければ、誰とどこでいくら使ったかをメモしてください。結構な金額になるかもしれません。

 また、化粧品などブランドにこだわる女性も多く、こういった支出も相当な割合を占める場合も。代替可能な安価な商品はありませんか? すぐにできる見直しです。

4)ボーナスは「なかったもの」に

 「ボーナスでは日頃買えないものを」というコメントがありました。確かに年に2回のボーナスで、何かご褒美を買いたい気持ちもよく分かります。
 ボーナスでなければ買い替えができない電化製品などもあるでしょう。

 ただ、まずは現状を打破したいところです。長い人生、目先数年を我慢するかどうかで、大きく展開が変わると言い聞かせて、ボーナスはできるだけ手を付けずに“なかったもの”と思って貯蓄をしておいてください。
 季節が繰り返されるごとに貯蓄が増えていき、状況が改善されてから、我慢していたものを購入する姿を想像しながら頑張ってください。

5)「収支プラス」で生活することが最優先

出典:iStock.com/Photobuay

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 相談者まだは20代です。それほど手取りも多くない中で、1人暮らしをしているとギリギリの生活はある意味当然とも言えます。
 その状況に気付き、何かアクションを起こさなければならないと考えているのは素晴らしいことです。
 30代、40代、これからもっとお金が必要になってきます。収入が増えても浪費癖がある人はいつまでたっても状況は改善されません。

 今回の相談者は「ボーナスの使い方」がカギになりそうです。ボーナスは給与と違い、業績などに連動したご褒美のような位置付けです。ずっと厳しい状況で生活したくないですよね。今のうちから適切な支出、妥当な生活スタイルを追究してください。徐々に余裕ある生活が送れるようになると思います。

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※情報は2019.4.18時点のものです

内山FP総合事務所株式会社 代表 内山 貴博

「FPとしてできることは何でも挑戦したい」という強い思いで屋号に「総合」を付け幅広いFP業務を展開。 
コンサルティング業務に加え、金融機関研修や講演などに注力。 
日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人に向け、FPコンサルティング(英語)も展開している。

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