【サ日記】 漫画「俺、つしま2」 テルオとつしまの友情に感動! ~猫のサニが感想文を書いた~

 うちの連中は猫好きだから、おれだけでなく、色々な猫に興味を持つ。

 ↑ 近所では、こんな奴らだ。本来おれが独占できるはずのえさをねだりに来る厚かましい輩だ。

 漫画好きでもある連中は、猫の出てくる漫画にも興味を持って、ちょいちょい買ってくる。先月、「しょんがっかん」という出版社から「俺、つしま2」という漫画が出て、やはり買ってきた。「俺」という言い方が、「おれ」とおんなじなのが、気になったので、読んでみた。

 真の猫好きに圧倒的に人気があるというだけのことはあった。「あふれる猫愛」、猫のおれですら猫愛の素晴らしさを、あらためて実感したぐらいだから、人間どもがこぞって買うはずだ。 

 文章も書ける猫として、感想文を書いてみた。 

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 (読書感想文)「俺、つしま」を読んで                                                                 

                          3年2組   サニ

  つしまの絵を見て最初に思ったのは、おれの長年の天敵、近所の「まめ」に似ていることでした。まめという名前は、ほんとにそうなのかはわからず、ただ飼い主がそう呼んでるので、おれも真似してるわけです。

         ↑ ”まめ” と呼ばれる猫。精悍さがつしまっぽい

 つしまとおれサニには、共通点があります。いいトシまで野良で、大きくなってから、ニンゲンの家に上がりこんで、飼い猫になったことです。長い長い野良猫生活ですっかり野生に戻ってるかと思えば、全然そんなことなく、飼い主への甘えを大の得意にしてるとこもそっくりです。

 

        ↑ おれの甘え

  でも、おれとつしまには違うところもあります。

 つしまは、孤高の元野良猫ではありますが、今は、家の中にはちゃーやオサム、天寿を全うしたズンねえさん、外には、ツキノワやまむしなどの仲間猫がいます。時には、「猫会議」にも出席します。

 片やおれは、家の中はもちろん、うちの庭に来た猫と、すぐに戦ってしまいます。ただ一匹弟子と認めてたのが、クロシロでしたが、もう2年以上見かけていません。マイペースのおれですが、少しつしまと仲間たちがうらやましい気持ちになりました。

     ↑ なつかしのクロシロ。どうしておるのか。

 

 つしま2では、放浪時代に仲良くなった友だち、テルオとしずこ、とくに一度はニンゲンのわなに捕まってしまったテルオとの友情が中心テーマとして描かれています。目やにがひどい、「きったない」猫のテルオだが、つしまとともに、しずこを守りながら行動し、えさをくれる人間を見つけてきて、仲間に教えてあげる心の優しいいい奴です。かつて世話になった肉屋のおばさんに、お礼を言おうとして、その気持ちがちゃんと伝わったかを悩む繊細な心の持ち主でもあります。

 おれも、心を入れ替えて近所の猫たちに、ちょっぴりだけ優しく接してみようかと思いました。

 後半には、つしまがツイッターを始めたり、その評判を聞きつけたしょんがっかんの人が、つしまの漫画本の出版を勧めに現われて、快諾する場面が出てきます。そうか、「つしま2」というからには、当然「1」があったわけです。

  わが家にもありました、ありました。1巻「俺、つしま」。「、」が、足跡になってて可愛いです。

 つしまは、自分の漫画を出版するにあたって、表紙をリアルに緻密に描くよう、ギリギリまで粘っていました。いろんな人がネット上で指摘されてますが、この本に出てくるにんげんは、飼い主の「おじいちゃん」はじめ、けっこうテキトーに描かれてます。それに比べて、この表紙など時に猫の描き方がものすごく細密で、驚きます。

 でも、この表紙のつしまが、丹念に丹念に描かれているのには、理由があったんだな、と最後まで2を読んでわかりました。つしまは、とっても知恵のまわる猫なのです。

 かつて一緒に旅をしたテルオを気遣うつしま、そのつしまの強い気持ちが伝わる最後の場面、猫好きならずとも、号泣せずにはいられません。猫の仲間愛、ニンゲンにも決して負けません。

 おれサニも、忘れっぽい猫ですが、昔暮らしてたと言われる、家からかなり離れた公園時代のことを思い出してみようと思いました。親友だった三匹の猫のように、魚屋のおじさんと毎日、追いかけっこの攻防を繰り広げてたかもしれないから。

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 以上が、おれの「俺、つしま2」を読んでの感想文だ。あまりに感動したんで、続けて1巻の「俺、つしま」も、一気読みした。コワモテ時代のオサムや元気に長生きしてた頃のズンねえさんとかも出てきて楽しいぞ。

 近所の書店でも、

 ちょっと遠くの書店でも、

 もうちょい遠くの書店でも、

 いろんな本屋さんで、つしまさん押しだ。つしまを読むと、猫好きはもっと猫が大好きに、猫嫌いの人は、「今まで猫を誤解してきて、すまなかったニャア。つしまさん、ゴメンナサイ」と、改心すること疑い無し。

 博多駅の近くには、こんなお店もある。いわずとしれたツシマヤマネコのふるさと・対馬市のアンテナショップだ。本題とは関係ないが、ちゃんと、観光情報のところに、ツシマヤマネコのイラストが描かれてるぞ。

 それにしても、つしまの友だちは、しずこは「クラウディア」に、テルオもあるときは、「デニーロ」と呼ばれたり、猫たちは、なぜかニンゲンの手にかかると、西洋人みたいな名前になることが多いニャ。おれのサニも一応、英語の「サニタリー」だから、西洋といえば、西洋だが。

 その点、つしまは、今のおじいちゃんじゃない以前住みついてたおじいさんの家で名づけられたから、不動の「つしま」ですニャ。

 おれの感想文を読んだら、「俺、つしま」を読みたくなりましたかニャ?

 「1」も「2」もしょんがっかん(ニンゲンは、小学館と言う)から、税込1080円で発売中だ。帯の一部を切り取ると、5種類のつしまフィギュアセットが当たる抽選に応募できる。おれも応募したけど、当たるかニャア。泥棒つしまとか買い物つしまとか楽しいぞ。

 おれも、今は野良じゃないから、外でねずみやバッタを捕まえる必要もなくなった。でも、つしまと同じく、いつまでも野生動物の気持ちは忘れずに生きていきたい。

 それでは、きょうは、つしまを2巻ともじっくり読み返して、勉強するとするか。じゃあニャ。

 

 

※情報は2019.6.26時点のものです

サニ

 出身地不明。年齢8歳くらい。オス(去勢済み)。雑種。グレーっぽい縞模様。3年ほど前に、福岡市南区の飼い主の家に上がり込んで、飼い猫に。それまでは近くの公園住まい。生意気な猫には攻撃的だが、人には甘えん坊で勉強や仕事をしていると、必ずすり寄ってきてジャマする。かつお節が大好き。ダミ声。すきあらば家からの脱出を図る。

「サ日記」のタイトルは、紀貫之の「土佐日記」のパクり。名前と同じ32歳まで生きる予定。

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