前田敦子主演映画で見たウズベキスタン料理「プロフ」を博多風に作ってみた

 福岡市を拠点に料理家、スパイス研究家として活動しているCozueです。

 全編ウズベキスタンで撮影された6月14日(金)公開の映画「旅のおわり世界のはじまり」を一足先に鑑賞しました。日本のテレビ番組クルー(撮影班)を描いた物語です。イスラム教のモスク、ソ連時代のオペラハウス「ナボイ劇場」といった建築物、異国の日常などに心引かれました。

©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会

 中でも、中央アジアやイスラムの食文化は大変興味深いものでした。特に印象的だったのが、料理を紹介するシーンで出てきたウズベキスタンの名物料理「プロフ」です。

 プロフとは、大きな鍋で作る、ニンジンやタマネギ、ラム肉が入った炊き込みご飯。100種類以上のレシピがあるそうです。映画を見て食べたくなり、臭みがなく手軽に作れる「かしわ(鶏肉)」を使った博多風の「プロフ」のレシピを考えました。ぜひ作ってみてください。

 レシピを紹介する前に少しだけ映画の紹介を。

歌手を夢見ながらレポーターの仕事をこなす葉子(左) ©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会

 「みなさん、こんにちはー! 今、私はユーラシア大陸のど真ん中、ウズベキスタン共和国に来ています」

 だだっ広い湖畔に半身までつかって手を振るテレビレポーターの葉子(前田敦子)は、“幻の怪魚”を探すため、番組クルーとともに、かつてシルクロードの中心地として栄えたこの地を訪れた。

全編ウズベキスタンで撮影された本作 ©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会

 なかなか怪魚は見つからず、“撮れ高”を気にするディレクターの吉岡(染谷将太)、カメラマン岩尾(加瀬亮)はいら立っている。葉子は歌手になることを夢見ながら、目の前のレポーターの仕事を懸命にこなしていた―。

“幻の怪魚”を探しにかつてのシルクロードを訪れる ©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会

 スクリーン越しに、テレビ画面の笑顔の裏の苦労を知るにつけ、全力で仕事に向き合う女の子をつい応援したくなりました。怪魚が見つかるのかという興味よりも、葉子がいつキレるのか心配になりました。事件らしいことは何も起こらないけれど、異国の中で日本人のクルーは明らかに浮いていて、絵になると感じました。皆さんもぜひ映画館で見てみてください。

 それでは「博多風かしわプロフ」のレシピを紹介します。

博多風かしわプロフ
<材料>
ぶつ切り鶏肉 250g(あらかじめ塩、こしょうをしておく)
市販の鶏ガラスープ 500ml
ニンジン 小2本
タマネギ 1/2個
レーズン 20g
にんにく 2片(つぶしておく)
無塩バター 大さじ1
米 2合
塩 小さじ1/2
サフラン 小さじ1/2(湯大さじ2につける)※なければターメリックでも可
うずらの卵 適量

<作り方>
1 ニンジンは太めの千切りにしてタマネギは薄切りにし、にんにくをつぶす
2 サフランをお湯に漬ける
3 塩、こしょうをした鶏肉をフライパンで焦げ目がつく程度に焼く
4 3を取り出し、バターで1の野菜とレーズンを炒める
5 ニンジンがしんなりしたら鶏肉を戻し鶏ガラスープ100mlを加え、汁気がなくなるまで炒めて煮る
6 といだ米、残りの鶏ガラスープ、サフラン(お湯も)、塩を入れ5をのせて炊き込みご飯モードで炊く
7 皿に盛り付け、うずらの卵を添える

出来あがった「博多風かしわプロフ」

 どこでも手に入る食材で簡単に作れる博多風かしわプロフ。映画でイメージを膨らませ、作ってみてください。


公開:6月14日(金)
監督、脚本:黒沢 清
出演:前田敦子、加瀬 亮、染谷将太、柄本時生、アジズ・ラジャボフ
配給:東京テアトル
上映劇場:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ トリアス久山ほか

※情報は2019.5.18時点のものです

料理家、スパイス研究家としてテレビやラジオでレシピを紹介。料理にまつわるコラムを執筆。

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